天才・つんく♂の歌詞を考える①
つんく♂さんが好きすぎて長々と考察をしました。人によって感じ方は違うと思うので、ふーん程度で読んでくれたら嬉しいです。
1.What's Up? 愛はどうなのよ~ / モーニング娘。
What's Up? 愛はどうなのよ~
カテゴリ: J-Pop
個人的に新生モーニング娘。を感じさせた曲。歌は開放感のあるイントロから流れるようにラップに転調したりと忙しい。でも一本筋が通っていてまとまりを感じる。その理由は歌詞にあると思います。
人間に動物 鉱物 植物すべてがバランス
偉い奴なんていない それが愛だ だから愛だ
さぁ いっぱいしゃべってごらんよ!
今日あった 出来事 上手に
話せなくたってね What's up?愛はそこにある
最後の最後は「愛はここにある/そこにある」でシンプルかつ力強いフレーズに帰結されているから。愛とは難しいものでもなんでもなく、日常を切り取った笑ったりしゃべったりする何気ないところにある。そんな深い歌詞と明るいメロディーが好きです。
割と色んな傾向のあるつんく♂の歌詞ですが、私はつんく♂の「当たり前の幸せ」を書いた壮大な世界観がすごく好きです(多分ファン大多数の方が好きだと思います)。この楽曲はまさにそれ。
歌割りも個性を考えられている歌割りでまさに【カラフル】を感じさせます。詳しくはまた書きますが道重⇔譜久村のラップ中のツインピンクスのバチッとポーズをキメてるところがめちゃくちゃシビれる。
2.トキメクトキメケ/飯窪春菜、生田衣梨奈、石田亜佑美、譜久村聖、道重さゆみ、
トキメクトキメケ
カテゴリ: J-Pop
寂しすぎたから 甘えただけ
優しすぎたから 甘えただけ
構って欲しくて 無理言っただけ
叱って欲しくて 無理言っただけ
そう こんな感じ
この歌詞のすごいところはこの歌詞に生きる女の子は生きるのに不器用で繊細なだけで、決してネガティブじゃないところ。
baby 自分のこの道
baby 駆け抜けろ
悔しすぎるから 踏ん張っただけ
未来があるから 踏ん張っただけ
わかっているから しなかっただけ
先越されたから しなかっただけ
そう こんな感じ
ネガティブじゃないからこそ、前を向きたいのに前が見えなくてもがいている感じが愛おしいし、自分も叱られたり励まされたりしています。
そして最終的には「そう こんな感じ」。聴く人によっては意味不明で、拍子抜けするフレーズだと感じるかもしれませんが、これ以上理屈で説明できない「何か」がある。その最終形態が「こんな感じ」で、こんなフレーズはつんく♂さん以外に生み出せないと思います。
3.1億3千万総ダイエット王国/Berryz工房
1億3千万総ダイエット王国
カテゴリ: J-Pop
つんくさんのライナーノーツからの引用です。
さて、世界的にみても国民のほとんどが「痩せたい」と願ってる国も珍しいと言われてます。
痩せてる女の子だって、もっと痩せたい、奇麗になりたいとね。
みんながダイエットに興味があり、痩せなきゃという強迫観念みたいなものを持っている・・
どいつもこいつも×3 美人好き
年がら年中×3 美人好き
一見ふざけてた曲名なんですけど、今(2018年)の日本も変わらず1億3千万総ダイエット王国で、自分含め男女問わず皆体型のことを気にして、痩せ=美しいという概念が蔓延している気がします。
楽しい夢を見てたい
優しさでつつんでほしい
寂しい気持ちにさせないでね
心を温めてほしい
この歌詞はダイエットと関係ない歌詞だと思われがちですが、「楽しい夢」っていうのは痩せて褒められたりチヤホヤされてる状況を意味してるんじゃないかなと思っています。
痩せたらみんなから「痩せたね」って優しくされるし(ここで言う“優しさで包まれる”)、だから痩せたからには寂しい気持ちにさせないでほしい。だってこんなに頑張ったんだから、いう女の子の心情の表れな気がします(多分深読み)。
どいつもこいつも×3 他人事
年がら年中×3 他人事
でもダイエットの過程(自分が1人頑張ってるところ)は誰も見向きもしないし、何だか虚しくて疎外感さえ感じます。なのに結果だけ見て「痩せた」「太った」だの好き勝手言いがち。
生きてる意味が知りたい
愛する意味を知りたい
私の本当の意味を知りたい
優しい人になりたい
この世の為になりたい
お願い お願い お願い お願い
太っていることは悪なのか?美しくない人は女じゃないのだろうか。大袈裟かもしれないけど、私の本当の意味を知りたい。この世の為になりたいのに。なかなかえげつない歌詞ですが、すごく共感させられます。
とりあえず終わり
意気込んだ癖に3曲しか書けなかった。
私はtheつんく♂な楽曲、世界観が死ぬ程好きで、短いフレーズで人の感情をここまで表現できるつんく♂さんは天才だと思っています。まだまだ語りたりませんが、ボキャ貧故に力尽きた為ここで終わります…。